藤井フミヤのチケット定価トレードのやり方と買い方

コンサートホールで明るく照らされたステージを、客席後方から眺めている様子。

こんにちは。定価の真実・賢い買い物術、運営者の「くろっぺ」です。

藤井フミヤさんのコンサート、チケット入手が本当に難しいですよね。ファンクラブ先行や一般発売でダメだった時、本当に落ち込みます。でも、急に行けなくなった人から「定価」で譲ってもらえる公式の「定価トレード」システムがあるんです。

ただ、この藤井フミヤ 定価トレード、いざ使おうとすると「やり方」がよく分からなかったり、「買い方」の仕組み、特に抽選やキャンセルについて不安になったりしませんか? 「いつから」出品や申込みが始まるのか、出品や購入の「手数料」はいくらなのか、もし「同行者」分だけ譲りたい場合はどうするのか。

運営している「チケットボード」と「チケプラ」の違いが分かりにくかったり、「機材解放席」との違い、「本人確認」は厳しいのか、といった疑問も出てくるかなと思います。

この記事では、そんな藤井フミヤさんの定価トレードに関する様々な疑問について、出品する側と購入する側、両方の視点から、私なりに調べたことを詳しく解説していきますね。

記事のポイント

  1. 定価トレードの基本的な仕組みと流れ
  2. 出品者(売りたい人)のやり方と手数料
  3. 購入者(買いたい人)の抽選方法と注意点
  4. トレード以外の公式なチケット入手方法

藤井フミヤのチケット定価トレードの仕組み

自宅のリビングでスマートフォンを手に持ち、公式の定価トレードの仕組みに安心した表情を浮かべる日本人女性。

まずは、この「定価トレード」がどういうものなのか、基本的なルールや仕組みについて見ていきましょう。フミヤさんのコンサートでは、これが唯一の公式な再販ルートになることが多いですからね。ここを理解しておくと、出品も購入もスムーズに進められると思いますよ。

定価トレードの基本と仕組み

藤井フミヤさんの公式「定価トレード」は、チケット販売を担当する「ticket board(チケットボード)」が提供している、公式のチケット再販システムのことですね。

最大の特徴は、その名の通り、すべての取引が「定価」で行われる点です。もちろん、後述するシステムを使うための手数料はかかりますが、オークションサイトのように価格がファンの需要で吊り上がっていくことは一切ありません。

これは、2019年6月から施行された「チケット不正転売禁止法」(出典:文化庁)にしっかり対応した正規の仕組みです。急遽イベントに行けなくなったチケット購入者が、安全なプラットフォームを介して、そのチケットを希望する他のファンに譲渡(販売)することを目的としています。

「安心・安全」が最大のメリット

運営元であり、電子チケットの発券元でもあるticket board自身が管理・運営しています。これにより、出品されるチケットはすべて正規の電子チケットであることが保証されます。

偽造チケットや、お金を払ったのにチケットが届かないといった詐欺のリスクが完全に排除されているんですね。アーティスト側も非公式な転売サイトでの売買を厳しく禁止しているので、この定価トレードが、唯一認められた公式な救済措置と言えますね。

この仕組みは、チケットの正規販売から、万が一の再販(トレード)までを単一のプラットフォームで完結させることで、非公式な転売業者が介在する余地をなくす「クローズド・ループ」戦略とも言えます。ファンとアーティスト双方を守るための、とても重要なシステムだと思います。

チケットボードとチケプラの関係

このトレードシステムを調べると、「ticket board(チケットボード)」と「チケプラ(Tixplus)」という2つの名前が出てきて、「どっちなの?」とちょっと混乱するかもしれません。

私も最初は迷ったんですが、関係性を整理するとこんな感じです。

  • ticket board (チケットボード): 私たちファンが実際にチケットを申し込んだり、発券したり、トレード手続きをしたりする「窓口」となるサービスの名前です。フミヤさんのツアーでは、このticket boardが使われていますね。
  • チケプラ (Tixplus): そのticket boardに、電子チケットの基盤システムや「定価トレード」の機能を提供している「運営会社の名前」(旧EMTG)です。

例えるなら、ticket boardが「お店(フミヤさんのチケット窓口)」で、チケプラがそのお店に「レジシステム(定価トレード機能)」を提供している会社、みたいなイメージでしょうか。

私たち利用者が操作するのは、あくまで「ticket board」のサイトやアプリです。なので、「手続きはticket boardの自分のアカウントにログインして行う」と覚えておけば大丈夫ですよ。

売りたい人向けの出品やり方

ノートパソコンとスマートフォンが置かれた机の上で、出品手続きのための返金用口座情報(キャッシュカード)を確認する日本人の手元。

まずは、チケットを購入したものの、やむを得ない事情で譲りたい(売りたい)出品者側の手順です。ここ、間違えると大変なのでしっかり確認したいですね。

出品資格

定価トレードに出品できるのは、原則としてticket boardを通じて正規にチケットを購入した「購入者本人」に限られます。誰かから「分配」で受け取ったチケットは、基本的には出品できない(購入者に戻す必要がある)ケースが多いようです。

出品タイミング

これが大事なんですが、出品手続きができるようになるのは、「チケットが発券された後」からです。購入してすぐ、あるいは入金してすぐに出品できるわけではないんですね。

電子チケットの発券開始は、公演日の2週間~1週間前くらいに設定されることが多いかなと思います。発券が始まって、自分の「マイチケット」にチケットが表示されてから、初めて出品手続きが可能になります。

出品の手順

具体的な手続きは、ticket boardのサイト内で完結します。一般的な流れは以下の通りです。

  1. ticket boardに自分のIDとパスワードでログインします。
  2. メニューから「マイチケット」や「マイトレード」のページに進みます。(公演によって表示が異なる場合があります)
  3. 出品したい公演のチケットを選択し、「出品手続きを開始」といったボタンを押します。
  4. 注意事項をよく確認します。ここで、トレードが成立した場合に代金を受け取るための「返金用口座情報」を登録します。この登録が間違っていると入金されないので、慎重に!
  5. 出品完了画面が表示されたら、手続きは完了です。

あとは、購入希望者が現れて「トレード成立」の連絡(通常はメールで通知)が来るのを待つだけですね。もし成立しなかった場合は、チケットは自分の手元に戻ってきます。

出品にかかる手数料はいくら?

無事にトレードが成立してチケットが売れた場合、出品者はチケット代金から所定の手数料が差し引かれた金額を受け取ることになります。チケット代全額が戻ってくるわけではない点に注意が必要ですね。

主に必要なのは、以下の2種類の手数料です。

  • トレード手数料: チケット1枚ごとにかかるシステム利用料。
  • 送金手数料: 成立した代金を、登録した銀行口座へ振り込むための手数料。

手数料は公演によって変わる可能性あり

これらの手数料、特に「トレード手数料」の金額は、固定ではなく、公演によって変動することがあるようです。

過去にチケプラのシステムを利用した他のイベントなどの事例を見ると、トレード手数料として1枚あたり 660円(税込)770円(税込)648円(税込)といったケースが確認できます。これに加えて送金手数料(数百円程度)がかかるのが一般的です。

正確な金額は、実際に出品手続きを行う際の確認画面で必ず明示されますので、そこで「チケット代金から、合計いくら差し引かれるのか」をしっかり確認してください。

例えば、チケット代金が9,000円、トレード手数料が770円、送金手数料が330円だった場合、受取額は 9,000円 – 770円 – 330円 = 7,900円 となる計算ですね(あくまで一例です)。

同行者分のチケット出品方法

カフェで、行けなくなった友人にスマートフォンを見せながら、同行者分のチケット出品について相談する日本人女性。

「自分は行けるけど、一緒に行く予定だった同行者の分(1枚)だけトレードに出したい」というケースも結構あると思います。

この場合も、手続きを行うのは基本的にはチケットの「購入者本人」です。2枚購入したうちの1枚だけを選んで出品する、という形になりますね。

よく混同しがちなのが「分配」という機能です。ticket boardにはチケットを他の人に渡す「分配」機能もありますが、これはあくまで知人などに渡す機能で、トレード(売買)とは別物です。分配は、金銭のやり取りを伴わない譲渡が前提ですね。

同行者分であっても、トレードに出すには、まずそのチケットが購入者本人の「マイチケット」に表示されている必要があります。そこから出品したいチケット(同行者分)を選んで、上記で解説した「売りたい人向けの出品やり方」と同じ手順で出品手続きを進める形になりますよ。

藤井フミヤのチケット定価トレードの買い方

スマートフォンを両手で持ち、定価トレードの抽選結果を祈るように見つめる日本人女性。

次に、チケットを買いたい人向けの申込み方法ですね。一般発売で取れなかった人にとっては、まさに最後の公式なチャンスです。定価トレードは「早い者勝ち」ではない、ちょっと特殊な仕組みを採用しているのが特徴です。

買い方の流れと抽選の仕組み

定価トレードでの購入は、「早い者勝ち」の先着順ではなく、「抽選」方式です。出品されたチケットに対して購入希望者が申し込むと、システムが抽選で購入者を決定します。

抽選は、トレード期間中、毎日1回(例えば12時頃など)行われるのが一般的です。

自動エントリーシステムとは?

そして、購入希望者にとって最も重要なのが「自動エントリー」という仕組みです。

これは、一度購入申込みを行えば、その日の抽選で「落選(不成立)」となった場合でも、自動的に翌日以降の抽選対象としてエントリーが継続されるシステムです。いちいち毎日申し込む必要がないんですね。

購入の最適戦略

この仕組みが意味するのは、「トレード期間が始まったら、できるだけ早く1回申し込んでおく」のが一番有利、ということです。

毎日お昼の12時(一般的な抽選時間)にサイトに張り付いて「早い者勝ち」ボタンを押す必要はなく、一度申し込んでおけば、トレード期間が終了するまで毎日自動で抽選に参加し続けてくれるわけですね。これは本当に助かります。

抽選結果が「成立」(当選)した場合、ticket boardの「マイトレード」ページ上で確認できるほか、登録したメールアドレスにも通知が届きます。

トレードはいつから始まる?

「で、そのトレードは一体いつから始まるの?」というのが、皆さん一番知りたいところだと思います。私も「藤井フミヤ 定価トレード いつから」って何度も検索しました。

残念ながら、これには「ツアー全体で一律に決まったスケジュール」というのは存在しないんです。

なぜかというと、定価トレードの期間は、ツアー全体ではなく、各会場・各公演日ごとに個別に設定されるからです。そして、そのスケジュールは公演日がかなり近づいたタイミング(例えば公演の1週間前~数日前など)で発表・開始されることが多いようです。

正確な期間を確認する唯一の方法

トレード期間や、購入時にかかる手数料(チケット代とは別に必要です)を確認する正しい方法は、藤井フミヤさんの公式サイトやファンクラブサイト、ticket boardのツアー総合ページなどから、自分が行きたい「特定の公演日・会場」の個別ページをこまめにチェックすることです。

トレードが開始されると、その公演の個別ページ上に「定価トレード」のボタンや詳細(スケジュール、手数料)が表示されるようになります。行きたい公演がある人は、とにかく公式の案内を頻繁に確認するしかない、というのが結論になりそうです。

申込みのキャンセルはできる?

申込みの「キャンセル」については、状況によって「できる場合」と「絶対にできない場合」があるので注意が必要です。ここ、本当に重要です。

申込中(抽選前)のキャンセル

これは可能です。

「自動エントリー」システムで解説した通り、一度申し込むと自動で抽選が継続されます。もし「やっぱり行くのをやめたい」とか「他の日のチケットが奇跡的に取れた」という場合は、自分でticket boardの「マイトレード」ページにアクセスして、手動で「申込みの取消」を行う必要があります。

これを忘れると、自動エントリーが継続されてしまい、行けなくなったのに当選・決済されてしまう…なんてことになりかねないので、本当に気をつけてくださいね。

成立後(当選後)のキャンセル

これが最も重要な厳格なルールです。

抽選に当選し、トレードが「成立」した後のキャンセルは、いかなる理由があっても一切できません。

決済は原則として「クレジットカードのみ」で、当選と同時に即時決済(または与信枠の確保)が行われる仕組みになっています。「急に仕事が入った」「体調を崩した」などの理由でも、一切キャンセル・返金は認められません。

申し込む際は、「当選したら絶対に行く(行ける)」という覚悟を持って手続きする必要がありますね。

機材解放席や当日券との違い

コンサートホールの機材解放席から見たステージの眺め。機材や構造物でステージの一部が見えにくい様子。

定価トレードの抽選に全部外れてしまった…という場合でも、まだ公式なチャンスが残っていることがあります。それが「機材解放席」と「当日券」です。これらは定価トレードとは全く別のものです。

種類販売時期販売方法座席
定価トレード公演の数週間前~数日前抽選(自動エントリー)様々(出品者による)
機材解放席公演の数日前(直近)先着順が多い見切れ席・注釈付席の可能性あり
当日券公演当日会場窓口または事前引換券会場による

機材解放席

これは、ステージセットや音響・照明機材を会場に設営した後で、「あ、ここも客席として使えるね」と判断された「追加席」のことです。そのため、公演日の数日前など、本当に直近のタイミングで販売されることが多いですね。

注意点として、これらは抽選のトレードとは違い、「先着順」で販売されることが多いです。告知と同時に販売開始、なんてこともあります。また、「機材」解放席という名の通り、ステージの一部が見えにくい「見切れ席」や「注釈付き指定席」として販売される可能性もあります。

当日券

公演当日に、会場の窓口で販売されるチケットです。最近は、混乱を避けるために事前に「当日引換券」として、チケットぴあなどのプレイガイドで先着販売されるケースもありますね。

これらは定価トレードとは全く別の販売枠で、告知も公式サイトやファンクラブで突発的に行われるため、最後まで諦めない人はこまめに情報をチェックする必要があります。

不正転売のリスクと本人確認

コンサート会場の入場口で、転売対策のためスタッフが来場者の本人確認証を厳しくチェックしている様子。

公式がこれだけ「定価トレード」を推奨する裏には、深刻な「不正転売」問題があります。

オフィシャルサイトでは、「viagogo」や「チケット流通センター」「チケットストリート」といった、定価をはるかに超える価格で取引される可能性のある非公式な転売サイトを名指しで禁止しています。

なぜなら、そうしたサイトやSNSの個人間売買(X(旧Twitter)などで「譲ります」と書かれたものなど)でチケットを入手しても、会場に入れないリスクが非常に高いからです。

「本人確認」で入場拒否のリスク

例えば「FUTATABI」ツアーでは、入場時に「顔写真付指定本人確認証」による本人確認が実施される旨が明確に案内されています。

「顔写真付指定本人確認証」とは、運転免許証、パスポート、マイナンバーカード(通知カードは不可)、顔写真付き住民基本台帳カードなどのことです。

転売チケットでは、チケット券面の名前(購入者)と、来場者(あなた)の本人確認証が一致しません。これが発覚した場合、どれだけ高額なお金を払っていても入場を拒否され、その場合チケット代は一切返金されません。

安全に、そして何より安心してコンサートを楽しむためにも、非公式な手段には絶対に手を出さないようにしましょう。

藤井フミヤのチケット定価トレードの注意点

最後に、藤井フミヤ 定価トレードを利用する上での注意点、特に「リスク」について出品者側・購入者側それぞれでまとめます。

出品者側のリスク:トレード不成立

出品したからといって、必ずトレードが成立する(売れる)とは限りません。

トレード期間中に出品したものの、購入希望者が現れなかったり、抽選でマッチングしなかった場合、トレードは「不成立」となります。その場合、出品したチケットは手元(自身のアカウント)に戻ってきます。代金の返金はもちろん行われず、そのチケットで(空席にするか)通常通り入場することが可能です。

購入者側のリスク:公演中止時の手数料

これは「成立後のキャンセル不可」のルールとも関連しますが、万が一、トレード成立後に公演自体がアーティストの都合などで中止・延期になった場合の扱いです。

公演中止でも「購入手数料」は返金されない可能性

利用規約上、公演中止によってチケット代金が払い戻される場合でも、トレード成立時に購入者が支払った「購入手数料」などの各種手数料は、いかなる場合も払い戻しの対象とならないと明記されていることがあります。

チケット代(例:9,000円)は戻ってきても、購入時に支払った購入手数料(例:1,000円)は戻ってこない…というリスクがあることは、理解しておく必要がありそうです。

とはいえ、様々なルールや手数料、リスクはあるものの、藤井フミヤ 定価トレードが、ファンにとって唯一の公式で安全な再販システムであることは間違いありません。

出品する側は、手数料を負担するコストはかかりますが、安全にチケットを譲渡し、代金(の一部)を回収できます。購入する側は、定価と手数料で、詐欺のリスクなく、安心してチケットを入手できるチャンスがあります。

出品する側も購入する側も、これらの仕組みをしっかり理解した上で、適切に利用していきたいですね。

本記事に記載されている手数料やルール、スケジュール感は、一般的な事例や過去の情報を基にしたものであり、私「くろっぺ」が調査したものです。実際のトレード条件は公演ごとに異なる場合がありますので、必ず公式サイトおよびticket boardの最新情報、ご利用時の確認画面を正しくご確認ください。最終的な判断は、ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

参考