DRTタイニークラッシュの定価は?入手困難な理由と買い方

DRTタイニークラッシュの定価はいくらなのか、なぜ人気なのか、そして在庫ありの店舗を見つける方法について知りたいと思いませんか。この記事では、タイニークラッシュの定価や値上げの状況、最強カラー、さらにはふるさと納税を利用した入手方法まで、あらゆる情報を網羅しています。また、クラッシュ9とタイニークラッシュの違いや、それぞれの重さ、アクションを無限に変化させるテールの種類についても詳しく解説します。兄弟モデルであるクラッシュ9 LOWの定価にも触れつつ、タイニークラッシュがいらないと感じる場合の代わりのルアーについても考察します。

記事のポイント

  1. タイニークラッシュの定価と人気の理由
  2. 各モデルのスペックとセッティング方法
  3. 定価で入手するための具体的な方法
  4. 転売品以外の選択肢と代替ルアー

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DRTタイニークラッシュの定価と入手困難な理由

DRTタイニークラッシュの定価と入手困難な理由
  • なぜ人気?タイニークラッシュの魅力
  • タイニークラッシュの重さと推奨タックル
  • アクションを無限に変えるテールの種類
  • 最強カラーはどれ?人気のカラーを紹介
  • クラッシュ9とタイニークラッシュの違い
  • 兄弟モデルのクラッシュ9 LOWの定価

なぜ人気?タイニークラッシュの魅力

なぜ人気?タイニークラッシュの魅力

DRTタイニークラッシュがこれほどまでに人気を集める理由は、その圧倒的な汎用性と唯一無二のアクションにあります。結論から言えば、一つのルアーで多種多様な状況に対応できる「変幻自在」な性能が、多くのアングラーを魅了してやみません。単なるビッグベイトという枠に収まらない、その計り知れないポテンシャルが人気の根幹を成しています。

このルアーの最大の特徴は、リップとテールを交換・調整することで、アクションを無限に変化させられる点です。力強い波動で広範囲にアピールするウォブリングアクションから、生命感のないベイトフィッシュを演出するI字系アクション、さらにはバスの捕食本能を強烈に刺激する予測不能なパニックベイトアクションまで、アングラーの意のままに操れます。また、体高のある8面体のフラットサイドボディは、ただ巻きやロッドアクションを加えた際に複雑な乱反射を生み出し、強烈なフラッシングで広範囲からバスを引き寄せます。

例えば、標準リップを装着すれば、クランクベイトのように障害物を巧みにかわしながら一定のレンジを攻略できます。一方、リップを外せば、水面直下を無防備に漂うベイトフィッシュを演出するI字系の攻め方が可能になります。このように、フィールドの状況やバスの活性、ベイトフィッシュの種類に合わせて、その場で即座に最適なセッティングに変更できる高度な対応力が、タイニークラッシュが「究極の釣れるルアー」として絶対的な信頼を得ている最大の理由なのです。

タイニークラッシュの魅力まとめ

  • 変幻自在のアクション:リップとテールの組み合わせで動きを自由に変更可能
  • 強烈なアピール力:フラットサイドボディによる複雑なフラッシングと強い水押し
  • 高い対応力:一つのルアーでクランキングからI字系の釣りまで幅広くこなせる
  • 圧倒的なビッグバス実績:全国各地で数々のロクマル(60cm超えのバス)がキャッチされている信頼性

タイニークラッシュの重さと推奨タックル

タイニークラッシュの重さと推奨タックル

タイニークラッシュを快適に操作し、その性能を最大限に引き出すためには、適切なタックル選びが非常に重要です。ルアーのスペックを深く理解し、それにマッチしたバランスの取れたタックルを準備することが、ビッグバスへの最短距離となります。

タイニークラッシュの基本的なスペックは2ozクラス(約57g)、サイズは6.6インチ(約170mm)です。この重量を一日中快適にキャストし続け、時には繊細なロッドワークでアクションを加えるためには、ビッグベイト専用、もしくはそれに準じたパワーとトルクを持つロッドが不可欠です。

スペックに合わないライトなタックルで無理にキャストすると、ルアーの重さにロッドが負けてしまい、破損に繋がる危険性があります。必ずルアーの重量に対応したタックルを使用してくださいね。

以下に、メーカーが推奨するタックルの目安をまとめました。これからタックルを揃える方は、ぜひ参考にしてください。

項目仕様
サイズ6.6inch (約170mm)
ウェイト2oz class (約57g)
タイプHi-Float(ハイフロート) / Low-Float(ローフロート)
推奨ロッド6.6ft 〜 8.0ft / MH 〜 XHクラス
推奨ラインナイロン or フロロカーボン 16lb 〜 25lb

Hi-FloatとLow-Floatの違い

タイニークラッシュには浮力設定の異なる2種類が存在します。Hi-Floatは浮力が高く、キレのあるアクションや表層での使用に適しています。一方、Low-Floatは浮力が抑えられており、水に馴染みやすく、サスペンドチューンや中層をゆっくりと攻める釣りに向いています。一般的にはLow-Floatモデルの方が人気が高い傾向にあります。

ロッドは、2ozのルアーウェイトをしっかりと胴に乗せて、反発力で弾き出すようにキャストできるMH(ミディアムヘビー)からXH(エクストラヘビー)クラスが最適です。ラインは、巨大なバスとのファイトや、ストラクチャーへの接触を考慮し、根ズレに強いナイロンまたはフロロカーボンの16lb以上を選ぶと安心です。リールは、太いラインを十分に巻けるラインキャパシティを持ち、力強い巻き上げが可能なベイトリールが推奨されます。

アクションを無限に変えるテールの種類

アクションを無限に変えるテールの種類

タイニークラッシュの心臓部とも言えるのが、アクションを劇的に変化させる「VARIABLE TAIL SYSTEM」です。標準装備のテールと別売りのVテール、そして3種類のリップを組み合わせることで、アングラーの戦略は文字通り無限に広がります。

ノーマルテール(ドルフィンテール)

出荷時に装着されているのが、このノーマルテールです。水をしっかり掴んで左右にボディを振るウォブルアクションを得意とします。テール自体がリップのような役割を果たし、力強い波動を生み出します。さらに、このテールは上下を反転させて装着することで、全く異なるアクションを生み出します。

  • モードA(通常セッティング):テールの上側(DRTロゴがない面)が上を向く状態。水をしっかり掴むため、高速リトリーブでも水面から飛び出しにくく、安定したアクションが特徴です。クランキングのように広範囲を探りたい場合に適しています。
  • モードB(リバースセッティング):テールを裏返し、DRTロゴがある面を上に向けて装着した状態。水の抵抗を受け流しやすくなるため、ロッドワークに機敏に反応します。移動距離を抑えた水中ドッグウォークや、左右に大きくスライドさせる「ヨコヨコアクション」など、テクニカルな操作が可能になります。

Vテール

別売りのオプションパーツであるVテールは、ノーマルテールとは対照的に、ボディの動きを意図的に抑制し、よりナチュラルな波動に変える役割を持ちます。これにより、スレたバスにも口を使わせる食わせに特化したアクションの演出が可能です。

Vテールの主な使い方

ヨタマキセッティング:ショートリップとVテールを組み合わせ、デッドスローで巻くと、千鳥る寸前の絶妙なロールアクションを演出します。低水温期やハイプレッシャー下で非常に効果的なセッティングです。

I字系・S字系アクション:リップレス状態でVテールを装着すると、水面直下を揺らぎながら進むI字系アクションになります。さらに、板オモリなどでウェイトを追加調整することで、滑らかなS字アクションを描かせることも可能です。

リップの種類と役割

テールだけでなく、着脱可能なリップもアクションを決定づける重要な要素です。リップを使い分けることで、潜行深度やアクションの質をコントロールできます。

リップの種類主な特徴とアクション
ノーマルリップ標準装備のリップ。オールラウンドな性能で、幅広い状況に対応。
ショートリップ水面直下でのロールアクションを主体とした動きを演出しやすい。「ヨタマキ」に多用される。
ワイドリップ水を掴む面積が広く、より深く潜らせることが可能。障害物回避能力も高い。

このように、2種類のテール、装着向き、そして3種類のリップを組み合わせることで、ルアーの性質を根本から変えることができます。これがタイニークラッシュの奥深さであり、多くのアングラーが夢中になる理由なのです。

最強カラーはどれ?人気のカラーを紹介

最強カラーはどれ?人気のカラーを紹介

タイニークラッシュは非常にカラーバリエーションが豊富で、「最強カラーはどれか」という議論が常に活発に交わされています。結論として、フィールドの水質、天候、ベイトフィッシュの種類によって最適なカラーは常に変動するため、絶対的な最強カラーは存在しません。しかし、その中でも特に人気が高く、様々な状況で実績を上げている定番カラーは確かに存在します。

代表的な人気カラー

ここでは、特に評価の高い代表的なカラーをいくつか紹介します。これらのカラーは、多くのアングラーから支持されており、最初に手に入れるカラーとして選んでも間違いないでしょう。

  • 長谷川ピンク:圧倒的な視認性を誇るカラー。アングラーからルアーの位置を把握しやすく、意図したコースを正確にトレースできます。特にマッディウォーターや光量の少ない朝夕のマズメ時に絶大な効果を発揮します。その視認性の高さと数々の釣果実績から、最も人気の高いカラーの一つです。
  • Spectre(スペクター):半透明のゴースト系カラー。クリアウォーターに自然に馴染みながらも、光の角度によってボディ内部が複雑に反射し、セレクティブなバスにも口を使わせます。プレッシャーの高いフィールドで特に強いと言われています。
  • ニュームーンバイト:ソリッドなブラック系カラー。光を透過せず、シルエットがはっきりと出るため、濁りのある状況や夜間、そして晴天時のシェード撃ちなどでバスに強くアピールします。
  • 奥吉野鮎:ふるさと納税の返礼品としても登場したリアルプリント系のカラー。アユをメインベイトとしている河川やリザーバーで、驚異的な釣果を叩き出すことがあります。

カラー選びの基本戦略

タイニークラッシュは定番カラーの他に、釣具店などが独自に企画する「オリカラ(オリジナルカラー)」も数多く存在し、コレクション性が高いのも特徴です。そのため、限定カラーなどは発売と同時に即完売することも少なくありません。

カラー選びに迷ったら、まずは「アピール系」「ナチュラル系」の2つの軸で揃えるのがおすすめです。アピール系は長谷川ピンクのような派手なカラー、ナチュラル系はスペクターや奥吉野鮎のようなベイトフィッシュに近いカラーです。この2種類を使い分けることで、多くの状況に対応できますよ。

最終的には、自分がそのカラーを信じて投げ続けられるかどうかが最も重要です。実績や評判も参考にしつつ、自分にとっての「最強カラー」を見つけていくのも、このルアーの楽しみ方の一つと言えるでしょう。

クラッシュ9とタイニークラッシュの違い

クラッシュ9とタイニークラッシュの違い

DRTのビッグベイトには、タイニークラッシュの兄貴分にあたる「KLASH9(クラッシュ9)」が存在します。どちらも非常に人気が高いルアーですが、それぞれに明確な設計思想の違いがあり、得意なシチュエーションが異なります。その違いを深く理解することで、フィールドの状況に応じた、より戦略的なルアー選択が可能になります。

一言で言えば、「アピール力と潜行深度のクラッシュ9」「食わせとシャロー攻略のタイニークラッシュ」と覚えると分かりやすいです。両者の主な違いを以下の表に詳細にまとめました。

項目KLASH9(クラッシュ9)TiNY KLASH(タイニークラッシュ)
サイズ / ウェイト9inch / 4oz class (約113g)6.6inch / 2oz class (約57g)
得意なレンジ中層〜ボトム(最大4m以上)表層〜中層(最大2m前後)
コンセプトボトムに当てながらの高速巻き、ディープ攻略デッドスローゲーム、シャローのストラクチャー攻略
リップ角度寝ている(潜行しやすく、ボトムに食いつきやすい)立っている(障害物回避性能が高く、浮き上がりが速い)
ジョイント可動域広い(約90度、移動距離を抑えたアクションが得意)やや狭い(反発力を利用したキックアクションで強い水押し)
ボディ形状相対的にスリムで長い相対的にファットで短い(サイズ以上の水押し)

クラッシュ9は元々、琵琶湖の広大なウィードフラットやディープエリアで、ボトムにコンタクトさせながら高速で巻くことを想定して開発されました。そのため、リップは深く潜る角度に設定されており、その気になれば4m以上のディープレンジも攻略可能です。9インチという大きなボディから生み出される圧倒的な波動は、深場に潜む巨大なバスにも強烈にアピールします。

一方、タイニークラッシュは、より浅いレンジでのデッドスローゲームや、カバー際でのテクニカルな操作を視野に入れて設計されています。リップの角度が立っているため、ウィードやゴミ、レイダウンなどの障害物をなめるようにかわしやすく、シャローエリアを丁寧に攻めるのに適しています。ボディサイズは小さいながらも、相対的にファットなボディと、反発力を活かして水を強く押すジョイント構造により、サイズ以上の存在感を発揮するのが特徴です。

どちらが優れているというわけではなく、フィールドの水深、ベイトフィッシュのサイズ、バスのコンディション、そしてアングラーの体力(4ozを一日投げ続けられるか)によって使い分けることが、釣果を伸ばすための重要な鍵となります。

兄弟モデルのクラッシュ9 LOWの定価

兄弟モデルのクラッシュ9 LOWの定価

タイニークラッシュと並び、DRTの二大巨頭として絶大な人気を誇るのが、兄貴分である「KLASH9(クラッシュ9)」です。こちらの定価についても、タイニークラッシュを探している多くの人が関心を寄せています。

クラッシュ9のメーカー希望小売価格は、8,500円(税抜)、税込価格にすると9,350円が基本的な価格帯となります。ただし、これはあくまで基準であり、販売店独自の価格設定や、特別なコラボレーションカラーなどによっては、若干価格が前後することもあります。例えば、過去の釣具店の販売情報を見ると「定価 9,200円」といった表記も見られます。

定価はあくまで購入の目安

前述の通り、タイニークラッシュ同様、クラッシュ9も生産数が非常に限られており、正規のルートで定価購入するのは極めて困難です。そのため、フリマアプリや中古釣具市場では、定価を大幅に上回るプレミア価格で取引されているのが常態化しています。

タイニークラッシュの定価(約5,000円〜6,500円)と比較すると、クラッシュ9はサイズが大きい分、約3,000円ほど高価に設定されています。ビッグベイトというカテゴリーの中でも高価な部類に入りますが、その圧倒的な存在感と、数々のモンスターバスを仕留めてきた実績を考えれば、多くの熱心なアングラーが納得する価格設定と言えるでしょう。

これから購入を検討する際は、まずこの定価を基準として念頭に置き、市場で出回っている価格がどれだけプレミア化しているのかを判断する材料にすることをお勧めします。

DRTタイニークラッシュを定価で買う方法と関連情報

DRTタイニークラッシュを定価で買う方法と関連情報
  • 在庫あり?定価で買える販売店情報
  • ふるさと納税でタイニークラッシュを入手
  • 定価以上の値上げと転売問題について
  • いらない?代わりになるルアーはあるか
  • DRTタイニークラッシュの定価まとめ

在庫あり?定価で買える販売店情報

在庫あり?定価で買える販売店情報

結論から申し上げると、DRTタイニークラッシュの在庫があり、店頭でいつでも定価で購入できるという状況は限りなくゼロに近いのが厳しい現実です。その絶大な人気と、意図的にコントロールされた生産数の少なさから、正規取扱店に入荷しても、その情報が出回ると同時に即座に完売してしまいます。

しかし、全くチャンスがないわけではありません。定価で購入するための現実的な方法はいくつか存在します。主な方法は以下の3つです。

定価で入手するための主な方法

  1. 取扱店の抽選販売に応募する:現在、最も公平かつ主流な入手方法です。「つり具のブンブン」や「アングラーズ」といった多くの正規取扱店が、入荷時に抽選販売を実施しています。多くの場合、店舗の会員であることや、指定期間内の購入レシートでの応募が条件となるため、普段からお店を利用し、良好な関係を築きながら情報を集めることが重要です。
  2. ゲリラ販売を狙う:取扱店が公式SNS(特にInstagramのストーリーズなど)で「たった今から販売します!」と事前の告知なしに突発的に販売を開始することがあります。これはタイミングが全てですが、転売目的の業者が察知しにくいため、純粋なアングラーにとってはチャンスです。
  3. 店頭で偶然の出会いを待つ:非常に稀なケースですが、抽選販売のキャンセルが出た場合や、ごく少量の未告知入荷があった際に、タイミングよくお店を訪れることで購入できる可能性もゼロではありません。日頃から釣具店をこまめにチェックする習慣が、思わぬ幸運に繋がるかもしれません。

偽の販売情報や詐欺にご注意

人気商品であるがゆえに、SNS上では偽の販売アカウントや詐欺的な通販サイトも存在します。購入を急ぐあまり、非正規のルートに手を出すとトラブルに巻き込まれる可能性があります。必ず信頼できる正規取扱店からの情報を元に行動してください。

いずれの方法においても、複数の正規取扱店のSNSやブログを毎日欠かさずチェックし、情報収集を怠らないことが何よりも重要です。地道な努力こそが、念願のタイニークラッシュを定価で手に入れるための最も確実な道と言えるでしょう。

ふるさと納税でタイニークラッシュを入手

ふるさと納税でタイニークラッシュを入手

入手困難なタイニークラッシュを、実質的な自己負担を抑えつつ、しかも限定カラーで手に入れる裏技的な方法として「ふるさと納税」の活用があります。これは、自分が応援したい自治体に寄付をすることで、その返礼品としてタイニークラッシュがもらえるという制度です。

過去には、以下の自治体で返礼品として登場し、その都度バスアングラーの間で大きな話題となりました。

タイニークラッシュが返礼品になった自治体の例

  • 岐阜県海津市:人気ワームメーカーのジークラックとのコラボレーションで、「大江川ファントムギル」などの魅力的な限定カラーが登場しました。寄付金額は30,000円から40,000円の範囲でした。
  • 奈良県下北山村:日本有数のビッグバスレイクである池原ダムの地元、下北山村からは、「奥吉野鮎」カラーが登場。艶ありと艶なしの2種類が用意され、寄付金額は29,000円でした。

ふるさと納税の最大のメリットは、寄付した金額のうち、自己負担額の2,000円を除いた全額が、翌年に納める住民税や所得税から控除(差し引かれる)される点にあります。(控除額には個人の所得に応じた上限があります)。つまり、実質2,000円の負担で、通常では手に入らない特別なカラーのタイニークラッシュを手に入れることができるのです。(参照:総務省 ふるさと納税ポータルサイト)

注意点:競争率は極めて高い

この方法は非常にお得で魅力的なため、情報が公開されると受付開始から数分、人気が集中するものでは数秒で品切れになってしまいます。自治体の公式ウェブサイトや、「ふるさとチョイス」「楽天ふるさと納税」といった主要なふるさと納税サイトを常にチェックし、受付開始と同時に申し込み手続きを完了できるよう、事前の会員登録などを済ませておく必要があります。

常に実施されているわけではありませんが、定価での入手が困難を極める今、最も確実性の高い方法の一つとして、常にアンテナを張っておく価値は十分にあります。

定価以上の値上げと転売問題について

定価以上の値上げと転売問題について

タイニークラッシュのメーカー希望小売価格、つまり定価は、モデルによりますが概ね5,000円台から6,000円台に設定されています。しかし、実際に市場でこの価格で取引されることはほとんどなく、深刻な「転売問題」が発生しています。

この問題の根底にあるのは、需要と供給の極端なアンバランスです。欲しいと願うアングラーの数に対して、メーカーからの供給量が圧倒的に少ないため、希少価値が異常に高まっています。その結果、フリマアプリやネットオークションでは、定価の3倍から4倍、人気カラーや限定モデルに至ってはそれ以上の価格で取引されるのが実情です。

このように価格が高騰する背景には、純粋にルアーを欲しいと願うアングラーだけでなく、当初から利益を得ることを目的とした「転売ヤー」の存在があります。彼らは様々な手段を駆使して製品を買い占め、意図的に市場価格を吊り上げています。この現状は、多くの真面目なバスアングラーにとって、大きな悩みの種となっています。

「時間をかけて探す労力やコストを考えれば、多少高くても転売品を買うのは仕方ない」という意見もあります。しかし、その行為が結果的に転売市場を活性化させ、問題をさらに深刻化させてしまうというジレンマが存在します。

この問題が根本的に解決されるためには、メーカー側が需要に見合うだけの生産量を確保するか、私たち消費者側が「定価、もしくは適正な中古価格でなければ買わない」という強い意志を持つことが必要です。しかし、どちらもすぐには実現が難しいのが現実です。タイニークラッシュを手に入れたいと考える際は、このような市場の背景も十分に理解した上で、冷静に購入方法を判断することが求められます。

いらない?代わりになるルアーはあるか

いらない?代わりになるルアーはあるか

「タイニークラッシュは入手困難すぎるし、値段も異常に高騰している。そこまでして手に入れる価値はあるのか?本当はいらないのでは?代わりになる優秀なルアーはないのか?」と、冷静に考えるアングラーも少なくないでしょう。

結論から言うと、タイニークラッシュの最大の特徴である「リップとテール交換による変幻自在のアクション」という唯一無二のコンセプトを、一つのルアーで完全に再現できるものは、残念ながら現在の市場には存在しません。これこそが、タイニークラッシュが他の追随を許さず、圧倒的な人気を保ち続ける核心的な理由でもあります。

ただし、「特定の状況」や「特定のアクション」に役割を絞れば、その代わりになり得る、あるいはそれを凌駕する可能性を秘めた優秀なビッグベイトは数多く存在します。タイニークラッシュがどうしても手に入らない場合に、検討できる代替ルアーの具体的なジャンルと代表的なルアーをいくつか紹介します。

タイニークラッシュの代替となり得るルアーのタイプ

  • S字系ビッグベイト:タイニークラッシュのリップレス・Vテールセッティングで見せる、ナチュラルなS字アクションを求めるのであれば、専用のS字系ビッグベイトが有効です。代表的なものに、ガンクラフトの「ジョインテッドクロー」や、エバーグリーンの「ティンバーフラッシュ」などがあり、選択肢も豊富です。
  • 多連結ジョイントベイト:デッドスローでの艶かしいアクションや、移動距離を抑えたピンスポットでの誘いをしたい場合、複数のジョイントを持つルアーが活躍します。ボディをくねらせるような生命感あふれる動きでバスを誘います。イマカツの「ギルロイド」などがこのタイプにあたります。
  • ウェイクベイト:水面を力強く泳がせ、その波動とサウンドで広範囲からバスを呼び寄せたいのであれば、大型のリップを備えたウェイクベイトが適しています。タイニークラッシュのノーマルセッティングでの高速巻きに近いアピールが可能です。レイドジャパンの「ダッジ」などが有名です。

もちろん、これらはあくまで「特定の役割」を代替するものであり、タイニークラッシュ1つでこなせる多彩な役割を全てカバーすることはできません。しかし、自分がビッグベイトにどのような役割を求めているのかを明確にすることで、タイニークラッシュ以外の選択肢も必ず見えてくるはずです。法外な価格の転売品に手を出す前に、まずは自分の釣りのスタイルを深く見つめ直し、他の優れたルアーを試してみるのも、一つの賢明な判断と言えるでしょう。

DRTタイニークラッシュの定価まとめ

この記事では、DRTタイニークラッシュの定価に関する基本的な情報から、その圧倒的な人気の理由、そして入手困難な現状を打破するための具体的な方法まで、幅広く、そして深く掘り下げて解説してきました。最後に、本記事の重要な要点をリスト形式で改めてまとめます。

  • DRTタイニークラッシュの定価はモデルにより異なるが5,000円台から6,000円台が目安
  • 人気の理由はリップとテールの交換でアクションを無限に変化させられる比類なき汎用性
  • 8面体のフラットサイドボディによる強烈なフラッシングと水押しも魅力の一つ
  • 重さは2ozクラスでMHからXHクラスのビッグベイト用タックルが推奨される
  • テールの種類は標準装備のノーマルテールと別売りのVテールの2種類
  • ノーマルテールは上下を反転させることでウォブルとロール系のアクションを変更可能
  • 最強カラーは状況によるが長谷川ピンクやスペクターなどが特に人気と実績が高い
  • 兄貴分のクラッシュ9はより大きく重く、ディープレンジの攻略を得意とする
  • タイニークラッシュは比較的シャローレンジでのテクニカルなゲームが得意
  • クラッシュ9の定価は税抜8,500円(税込9,350円)が基準となる
  • 定価で在庫がある店舗に巡り合うことは非常に稀で入手は極めて困難
  • 主な定価での入手方法は正規取扱店の抽選販売や突発的なゲリラ販売
  • ふるさと納税の返礼品として限定カラーが登場することがあり狙い目
  • 転売市場では定価の3倍以上で取引されることも珍しくなく注意が必要
  • コンセプトを完全に再現する代替ルアーは存在しないが役割を絞れば選択肢はある

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参考